日本×エジプト 国際交流美術展

会期:2011年3月4日(金)~3月7日(月)
会場:PALACE OF ARTS 芸術の宮殿(エジプト)

革命後初!世界に先駆け日本の文化芸術を伝える展覧会を開催

民衆の力で成し得たエジプト革命。その終結直後に、エジプト新政府の強い要請を受け、世界に先駆け日本の文化芸術を伝える展覧会を開催しました。

展覧会場となった美術館PALACE OF ARTS(芸術の宮殿)には両国の友好と発展を願う日本の現代アーティストによる187点の作品が展示され、多岐に及ぶジャンルの様々な表現が好評を博しました。本展の開催模様は国内外のメディアに大きく取り上げられ、日本とエジプトが熱い文化交流を交わした意義深い事業として、高く評価されました。

「未来の日本・未来のエジプト~両国の子供が描く、太陽の国の未来~」と題した併設展では、カイロのミレニアム小学校と日本から赤羽おえかきクラブ、アトリエエビス、フィオーレ絵画教室の生徒ら「太陽の申し子」たちがイメージし描いた時刻の未来図139点を展示。子供たちの幸せな未来図には動植物が多く描かれた共通点がある一方、同じ対象を描いてもその表現方法には民族色が現れているように感じました。
また、特別イベントとして美術館前で行なわれた「納涼フレンドシップ」では、日本の納涼を代表する夏祭り体験も実施。ハッピと鉢巻きを身にまとったカイロ大学の学生が子供たちに優しく輪投げや風船すくいを教え、日本のおもちゃの景品に、大人も子供も夢中になっていました。

古代エジプトではファラオにのみ建立が許され、ファラオの権威や神への誓いが記されたオベリスク。本展では、このたびの日本とエジプトの交流、また革命によって新しい時代が開ける記念碑として、高さ5mのオベリスクに「人類共通の願い」を刻み美術館前に建立。今後、日本とエジプトとの交流の要として、美術館を要する「オペラハウス」敷地内に移動され、半永久的に設置されることとなりました。