ダ・ヴィンチが見た夢

会期:2014年10月26日(日)~10月28日(火)
会場:クロ・リュセ城(フランス・ロワール)ユネスコ世界文化遺産

レオナルド・ダ・ヴィンチの居城で日本の美術展覧会を開催

フランス中部の町アンボワーズに建つクロ・リュセ城。フランス王に縁深い由緒あるこの城は、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ終焉の地として知られています。イタリアに生を受けたダ・ヴィンチが晩年に同地を訪れた際、彼が持参したのが代表作《聖アンナと聖母子》、《洗礼者聖ヨハネ》そして《モナ・リザ》でした。2014年はこの《モナ・リザ》が着手されてから510年、また同作が日本で初公開されてから40年となることを記念し、クロ・リュセ城において美術展を開催する運びとなりました。

レオナルド・ダ・ヴィンチは言わずと知れた美術界の巨匠。彼の手掛けた《モナ・リザ》は美術史上の最高傑作に挙げられることも多い作品です。本展の会場となったクロ・リュセ城はこの《モナ・リザ》にダ・ヴィンチが最期まで筆を入れていたと推測される場所で、その最古の模写と言われる作品も所蔵されています。

本展ではフランス王・フランソワ1世が幼少期を過ごした城内や、ダ・ヴィンチの科学的な創作物の模型などが展示された庭園を巡るスペシャルツアーを実施した後、展覧会場内の《最後の晩餐》前においてオープニング・セレモニーが行なわれました。オープンした展覧会場はダ・ヴィンチの名作(レプリカ)に囲まれて日本のアーティストによる多岐にわたる作品を展示。バカンスも重なり連日1800人もの人々が本展に訪れました。

一方、クロ・リュセ城内のレストラン「Auberge du Prieuré」では、レセプション・パーティーも催されました。フランス王ゆかりの城内における開催や、最高峰の料理、また大勢の来場者を迎えて大盛況を博すなど、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチに祝福されているような展覧会となりました。