第9回展

【国内展】9th EARTH ART EXHIBITION IN KOBE
     兵庫・神戸 Hyogo 2008/9/20-25
【海外展】EARTH展 in ISTANBUL
     ~heal the heart from the art 芸術からの心の復興~
     トルコ Turkey 2008/9/20-25

後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、芦屋市、西宮市、日本赤十字社兵庫県支部、(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構、
   イスタンブール県、トルコ政府文化観光省、日本トルコ婦人文化友好協会、AKUT(遭難救助協会)
協力:トルコ・イスラーム美術博物館、ボアジチ大学 他
主催:EARTH展実行委員会

《海外展》
トルコ・イスタンブールで心の復興を願う展覧会を開催
会期: 2011年3月4日(金)~3月7日(月)
会場:トルコ・イスラーム美術博物館

神戸で9月に開催し、大盛況のうちに幕を閉じた本展が、11月、東西文化の交流地・イスタンブールへ巡回。トルコ・イスラーム美術博物館にて開催されました。

「芸術からの心の復興」をテーマに、阪神・淡路大震災の被災地・神戸で始まった本展は、1998年の台湾に続き、1999年の地震で被害を受けたトルコの人々に、芸術の力を通して癒しのメッセージを届けました。
会場となったトルコ・イスラーム美術博物館は、イスラム教関連の貴重な資料と美術工芸品を約4万点も所蔵する、トルコ随一の格式高い美術博物館の一つです。ブルーモスクの正面に位置し、アヤソフィアや地下宮殿など多数の歴史建造物が、いにしえの栄華の趣を色濃く伝える世界遺産認定の「歴史地区」にあります。観光の中心地ということもあって、会期中には約1200名もの来場者が訪れました。

神戸でも好評を博した「feel×study×create(観る×学ぶ×体験する)」をキーワードに構成した会場には全140作品が並び、繊細で豊かに表現された日本のアートは、言葉や文化を越えて来場者を魅了していました。このほか、トルコと日本の友好の歴史や創作と心のつながりを紹介するパネル展示を行なったことで、日本、そして芸術を身近に感じたとの声も寄せられ、文化振興にも大きく貢献しました。
また、神戸の展覧会で半分が作られた、虹を描くワークショップ「NIJI PROJECT」も海を渡り、トルコの方々の手で完成されました。会期中には、ボアジチ大学での文化交流会やウエルカムパーティーなど、現地の方々と親交を結ぶイベントも行ないました。アートを通して交わされた心のふれ合いによって、作家の皆様とトルコの方々の間に新たな親睦の和が生まれ、両国の絆はより一層深まりました。

【併設展1】study-「人は何故絵を描くのか?」パネル展
【併設展2】create-「NIJI-PROJECT」ワークショップ
【特別講演】ギュライ・アルタイ(ボアジチ大学教授)
      「トルコ大地震の原因と対策」

【来賓】シェラジェッティ・シャーヒン
    (トルコ・イスラーム美術博物館館長)、
    フェイズラ・ウズジャン(イスタンブール県副知事)、
    アフメット・エレム・ビルギリ
    (イスタンブール文化観光局局長)、
    ムスタファ・アッカヤ(アヤソフィア館長)、
    アイシェ・エルドゥドゥ(トプカプ宮殿館長)、
    林克好(在イスタンブール日本国総領事館総領事)

《国内展》
会期: 2008年9月20日(土)~9月25日(木)
会場:兵庫県立美術館 3階ギャラリー

“芸術からの心の復興”をテーマに掲げた「9th EARTH ART EXHIBITION IN KOBE」が、阪神・淡路大震災後の「文化復興」のシンボル兵庫県立美術館で盛大に開催されました。

兵庫県立美術館で開催した今展のテーマは『feel×study×create(観て学んで体験する)』。現代精鋭芸術家や兵庫県縁の芸術家達の作品を楽しんでいただく「feel(観る)」、アートセラピーについての特別講演や併設パネル展を通してアートと心の関係を紹介する「study(学ぶ)」、創作の喜びを体験していただくワークショップNIJIPROJECT「create(体験する)」など、五感のすべてでアートの魅力にふれていただける構成となりました。
展覧会場となったギャラリー棟3階ギャラリーには、現代を代表する精鋭作家179名による215作品を展示。作品に添えられた「あなたは何故創作するのですか?」という問いに対する作家のコメントを、作品と見比べながら楽しむ人の姿も多く見受けられました。

特別展示「兵庫県縁の芸術家達」では、神戸を代表する画家の小磯良平や、異人館街などを中心に神戸の街並みを描き続けた小松益喜をはじめとする7作品が並びました。幾年の時を経てもけっして色褪せない巨匠たちの作品は、大勢の方を魅了していました。

21日にはギャラリー棟1階ミュージアムホールにて、クエストセラピスト養成スクール校長であり、NPO 法人子ども未来研究所理事などを務める柴 千桂子先生を講師に迎え、「芸術の力〜芸術療法から表現としての芸術を考える〜」と題したアートセラピー特別講演が実施されました。
作家・一般の来場者を合わせ約100名が参加された本セミナー。現在の子供たちが抱える問題や自分本来の表現と社会性とのバランスの重要さ、そして何かを表現(創造)することで生まれる癒しの効力を、ニキド・サンファルやピカソなどの芸術家のエピソードを織り交ぜながら語る先生の言葉に、聴衆は真剣に耳を傾けていました。

さらに併設パネル展「なぜ人は描くのか」では、人間が創作する動機からアートと心のつながりを考察し、ご紹介しました。今から約1万年前、クロマニョン人によって描かれたという南仏のラスコー洞窟の壁画や、ゴッホやムンクの作品などにも焦点を当て、震災時にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ人々の心の治療にも活用されたアートの力に迫りました。

子供から大人までそろって参加していただいたのが、ワークショップ「NIJI-PROJECT」です。創作
活動の喜びを体験するこのプロジェクトでは、参加者一人ひとりが自分の“大切なもの”を虹に描きました。大切なものを真剣に考える人や、描かれた絵やメッセージを興味深く眺める人など、ブースは常に賑わいを見せていました。本展で半分が完成した虹の残りは、この後、1999年に神
戸と同じく大地震で甚大な被害を受けながら見事に復興を果たしたトルコで描かれ、1本の虹が完成します。