第4回藝展 開催のお知らせ
会期:2025年3月15日(土)~ 3月18日(火)
会場:シェーンブルン宮殿(オーストリア・ウィーン)

昨年、京都の清水寺で実施した国内展につづき、「第四回 藝展」の海外展を、オーストリアのシェーンブルン宮殿内にて開催いたします。
17世紀末、ハプスブルク家の皇帝レオポルト1世が「フランスのヴェルサイユ宮殿を凌ぐ夏の離宮を」と、建立を命じたことに始まるシェーンブルン宮殿。その孫の女帝マリア・テレジアの治世下には、「テレジア・イエロー」と呼ばれる鮮やかな黄色の内装が美しいロココ様式の宮殿へと一新され、現在の姿となりました。
繊細な細工が施された工芸品を愛したマリア・テレジアは、東洋の漆器を好んで収集していたことから、宮殿内に「漆の間」を造らせたほどでした。
また、後のハプスブルク家の皇位継承者フランツ大公が1893(明治26)年に日本を公式訪問して感銘をうけ、宮殿の敷地内に日本庭園を造園させます。帝国崩壊後、庭は忘れ去られますが1990年代に再発見され、修復作業ののち1996(平成8)年に世界文化遺産「シェーンブルン宮殿と庭園群」に登録。連綿と受け継がれてきた両国の芸術交流の証として今も残されています。
この日本とゆかり深いシェーンブルン宮殿を展示会場に、両国の友好関係のさらなる発展と日本芸術の魅力を発信するため、本展を開催してまいる所存です。
どうぞご期待ください!