日本藝術の創跡vol.28 発刊のお知らせ

万国博覧会への日本政府初参加150年記念
万国博覧会の熱狂とジャポニスムの美

発行所:株式会社 クオリアート
体 裁:A4 判変型、函入り、オールカラー
総頁数:358頁

1995年の創刊より毎刊異なったテーマを掲げ、偉大なる先人達が残した芸術を厳格に研鑽し、また現代に活躍する精鋭作家の秀作とその足跡を後世の日本美術界に残すことを目的とした美術画集『日本藝術の創跡』。このたび、『日本藝術の創跡vol.28』を発刊いたしました。

今回のテーマとなったのは、「万国博覧会の熱狂とジャポニスムの美」。西洋の人々にとってアジア文化の違いが曖昧だった19世紀頃、フランス人版画家のフェリックス・ブラックモンは、葛飾北斎の『北斎漫画』が日本の陶磁器の梱包資材として使われるのを発見し、一部の芸術家の間で浮世絵の存在が認知されるようになります。その後、日本政府初参加となった1873年のウィーン万博においてジャポニスム(日本趣味)が隆盛し、それに影響されたウィーン分離の代表格グスタフ・クリムトや印象派のモネ、ゴッホたちの作品に受け継がれていくことになります。

日本が政府として万博に参加した1873年のウィーン万博から本年で150年、また2025年の大阪・関西万博の開催を記念して、本書では万博とジャポニスムの関わりを紐解くとともに、現代で活躍する日本の精鋭アーティストによる秀作を収録いたしました。日夜制作に邁進される表現者たちが作品に込めた熱気を感じ取っていただければ幸いです。

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