MINERVA Ⅷ / MINERVA 2013
in VENEZIA

会期:[前期] 2013年1月11日(金)~13日(日)
   [後期] 2013年1月15日(火)~17日(木)
会場:クエリーニ・スタンパリア美術館(イタリア・ヴェネツィア)

初のミネルヴァ海外展を世界遺産ヴェネツィアで開催!

2005年より古今の女性芸術家に光をあてた書籍、そして展覧会、テーマに合わせたイベントの3本柱で構成してきたMINERVA事業。この度は初の海外展としてイタリア北東部、アドリア海に臨む港湾都市ヴェネツィアにて開催致しました。

ヴェネツィア島は約122の小島を約400の橋で結んだ水の都で、大小様々な176もの運河が島全体をめぐり、特にゴンドラによる交通が有名です。街にヴェネツィア派の傑作絵画を多数所蔵するアカデミア美術館をはじめ、ナポレオン・ボナパルトが「世界で最も美しい広場」と評したサン・マルコ広場やドゥカーレ宮殿などが点在する、芸術に満ちたこの都市で、ミネルヴァ展初となる海外展を開催。舞台となったのは、世界文化遺産に登録された本島の中心地に位置する、由緒正しいクエリーニ・スタンパリア財団の美術館です。

クエリーニ・スタンパリア美術館リニューアル後、初の催しとなった今展のオープニング・セレモニーにはクエリーニ・スタンパリア財団長マリノ・コルテッサ氏をはじめ、同美術館マリグスタ・ラザーリ館長、ヴェネト州をまとめるファウスタ・ブレッサーニ文化大臣など、ヴェネツィア文化の首脳陣にもご臨席いただく贅沢な内容となりました。

展覧会場では、女性特有の繊細で鋭敏な感受性により創出された現代精鋭女性芸術家たちの秀作が日本各地から海を越えてヴェネツィアに集まり、華やかな美の競演が実現しました。
世界屈指の観光地とあって、開催期間の6日間でベルギーのブルージュやドイツのミュンヘン、トルコ、オーストリアなどイタリア国内外より多くの方々が会場を訪れ、日本人の女性たちが確固たる信念で描いた作品に見入りながら、彼女たちの「原点(ORIGIN)」を翻訳したメッセージを熱心に読む来場者の姿がありました。そのオリジナリティーはそれまで抱いていた日本人の女性アーティストに抱かれたイメージを一新し、初海外展の面目躍如となりました。

その後、サン・マルコ広場近く、パラッツィオ・ドゥカーレの並びの運河沿いに建つ名門5ツ星のホテル・ダニエリで行なわれたレセプション・パーティーでは、感謝状の贈呈式にはじまり、会食。生演奏とテノール歌手によるのオペラ披露など盛り沢山の一夜となりました。

会期中にはヴェネツィアでは珍しく雪も舞い幻想的な演出も手伝った本展は、日本とイタリアの文化の垣根を越える交流によって、盛況のうちに終幕いたしました。